MOLDING METHOD
弊社の金型デザインは2種類です。
一番広幅く用いるのは「オープン金型」で、マッチングしている2つ以上の金型の間に生ゴム
材料をはめて成形するシステムです。もう一つは「エジェクター金型」で、複雑なデザイン、
特に大きいアンダーカットがある製品を成型する時に使用します。名の通りエジェクター
金型は、加硫されたゴムが損傷することなく、早く分離されるようにします。


内部設計時には、精魂を込めて作り上げます。
アッパー/ローワーのパティングの指定、エアベンチの位置、オーバーフローのホールや
キャビティの構成など、几帳面に処理しています。

成型過程は3種類があります。
直圧成形
直圧(コンプレッション)成形は生ゴムを金型に直接注入後、プレス機械で金型を閉めて成形する過程です。計量した成型材料を加熱したキャビティに
入れて圧縮成形機で加圧、硬化させてキャビティから引き出します。この
方式は安価でコスパが良く、ロスが一番少ないということで、最も一般的に用いられる方法です。

直圧注入成型
直圧注入(トランスファー)成形はポット内でいったん加熱軟化させた材料をプランジャーを利用し狭い材料の通り道(ゲート)から加熱されたキャビティの中に押し込んで硬化させる方法です。圧縮構造を使用するという点では
直圧成形に似ていますが、材料を直接キャビティに入れません。複雑な設計や大きいロス率のため単価が上がる恐れがありますが、最近のトランスファー技術の発展で製品の精密度が高くなり、規格の平均化が可能です。バリが
薄いので仕上げが容易で、柔らかい表面の上にパーティングラインが見え
ないという長所があります。

射出成形
射出(インジェクション)成形は、加熱し液体化した生ゴムを金型に自動射
出し硬化させ、製品を取り出す成型方法です。他の方法と比べて繊細さ、
大量生産、汚染物質の除去などの長所がありますが、金型代や設備費用など基礎コストが高いことが短所に挙げられます。






上記のように多様な成型と金型製作方法の中で、製品に当てはまる成形方法を選ぶことは、そんなに簡単では
ありません。弊社は20年間の研究をもとに、品質、量産性、コストなど客先の要望に合った成型方法を選択します。
製品特性に合わせ、専門家のみならずクライアントとの相談もいたします。全ての過程を確認してから、クライアントのニーズに合う成型方法を推薦いたします。